そうだったのか「Google Analytics 4(GA4)」!!
~いまから追いつくGA4設定の基本の「キ」~
2025.03.13
#Webサイト運用
Google アナリティクスの最新バージョン「GA4(Google Analytics 4)」が導入されてから数年が経ちました。従来のユニバーサルアナリティクス(UA)とは大きく異なる仕様となり、戸惑っている方も多いのではないでしょうか?
ここでは、GA4の基本的な説明から、ユーザーの悩み、最低限把握すべきポイント、そして必ず設定しておくべき項目についてご紹介します。
Editing by Watabe Michiko
GA4とは?
GA4(Google Analytics 4)とは、Googleが提供するWebサイトのアクセス解析ツール「Googleアナリティクス」の最新バージョンです。従来のGoogleアナリティクス(UA)は、2023年7月1日にサポートが終了しており、現在はGA4となっています。GA4では、Webサイトだけでなく、アプリのデータも統合して計測できる点が大きな特徴です。また、ユーザーの行動を「イベント」として捉え、より詳細な分析が可能になりました。
GA4になってからのユーザーのお悩み
UAからGA4に移行したことで、多くのお客さまから次のような声をよく聞きます。
- インターフェースが大きく変わり、操作が分かりづらい
- 従来の指標(PV数や直帰率など)がなくなってしまった
- 企業案内や事業案内ごとにアクセス数が見れない
- 専門的な言葉が多く、どこから手をつけていいかわからない
- 設定が細かく、正しくデータが取れているか不安
UA時代の感覚で使うと、思い通りの分析ができず、挫折してしまうケースも少なくありません。
最低限把握すべきサイトの状況
まずは以下のポイントを押さえておくことで、基本的なサイト状況を把握することができます。
- ログインしたら、レポート画面を表示
- エンゲージメントから「ページとスクリーンページ」を選択
- 日付を選ぶ(3か月表示くらいが見やすいです)
- ページとスクリーンクラスの右の▼を選び、ページタイトルとスクリーン名に変更
- ここで数値(表示回数(PV)、アクティブユーザー数(ユーザー数)、エンゲージメント時間(滞在時間)をチェック
- 各ディレクトリ別で見たいとき
UA時代にあった、ディレクトリ別(例:/product/、/blog/)も便利です。特定のディレクトリへのアクセス数が多い場合、その内容を充実させるなどの対策が考えられます。画面上の検索窓に、/product/などと入力すると、絞り込みで表示されます。
ここだけは設定しておこう
GA4で最低限設定しておきたい項目は以下の通りです。
1.データ保持期間を延ばす
GA4ではデフォルトのデータ保持期間が2ヶ月に設定されています。より長期的なデータを分析するために、データ保持期間を延長する必要があります。以下の方法で設定が可能です。
- GA4の管理画面を開き、「プロパティ」>「データ設定」>「データ保持」を選択
- 「イベントデータの保持」を「14か月」に変更
2.サーチコンソールとの連携
サーチコンソールと連携することで、Google検索におけるWebサイトのパフォーマンスを把握できます。具体的には、検索キーワード、クリック数、表示回数などを確認できます。
以下の方法で連携が可能です。
- GA4の管理画面を開き、「プロパティ」>「サービス間のリンク設定」>「Search Console のリンク」をクリック
- 「サイト」を選択し、「リンク」をクリック
※サーチコンソールの設定がされていない場合、「リンク」ボタンが押せない状況になっています。先に同じGoogleアカウントで、設定をしてください。
3.問い合わせフォームのコンバージョン設定
コンバージョンとは、Webサイトにおける目標達成のことです。例えば、お問い合わせフォームや資料請求などがこれに当たります。コンバージョンを設定することで、Webサイトの成果を計測し、改善点を見つけることができます。設定方法は以下の通りです。
- GA4の管理画面を開き、「プロパティ」>「コンバージョン」を選択
- 「新しいコンバージョンイベント」をクリックし、コンバージョンを登録
4.自社IPの除外
自社からのアクセスはWebサイトの正確なデータ分析を妨げる可能性があります。自社IPを除外することで、より正確なデータを取得することができます。設定方法は以下の通りです。
- GA4の管理画面を開く
- 「プロパティ」>「データストリーム」>「Googleタグ」>「タグ設定を行う」を開き、「内部トラフィックの定義」を開き、IPアドレスを設定
- 「プロパティ」>「データ設定」>「データの収集と修正」>「データフィルタ」を選択
- 「フィルタを作成」をクリックし、フィルタ名、除外、パラメータ値を入れ、有効にチェックを入れます。
GA4はUAに比べて自由度が高い反面、設定やデータの取得方法が複雑になっています。「今まで通りの分析ができない」「サーチコンソールを設定できない」「コンバージョン計測がうまくいかない」といったお困りのことがあれば、ぜひご相談ください。