プロジェクトチームレポート NFT購入までの流れ
2024.08.09
#新事業・開発
ムーンファクトリーNFTプロジェクト
NFTとはデジタル資産のひとつで、あらゆるデジタルデータに証明書をつけることで、資産的価値を付与することができる技術です。アートと組み合わせたNFTアートが有名ですが、最近ではゲームのアイテム、コンサートのチケット、NFTで寄付を募るなど、より身近なものにNFTの技術が活用されています。
ムーンファクトリーでは、NFTのビジネスサービス化を考える社内チームがあります。
メンバーはデザイナー2名、エンジニア2名、ディレクター3名で構成され、チームメンバーのNFTに関する技術や知識を深めるため、今年はNFTが扱える自社ECショップを作り、NFTアートを販売することを目標としています。
今回プロジェクトチームの一員になりましたが、私自身はNFTどころか、仮想通貨も所持したことがありませんでした。そこで、実際にNFTを購入した感想と注意点をお伝えします。
NFTを購入までの流れ
NFTを購入するまではおおまかに以下の手順で行いました。調べてみると他にも様々な方法があり、もっと簡単にもできるらしいのですが、理解を深めるためにもまずは一般的とされる方法で進めました。
- 仮想通貨(暗号資産)口座を開設
- 開設した口座に日本円を入金
- 仮想通貨(暗号資産)の購入
- NFTの保管場所(ウォレット)を作成
- NFTのマーケットプレイスで購入
NFTを購入するまでの準備自体は思っていたよりも簡単!
まずはNFTを購入するための準備です。
暗号資産口座の開設や仮想通貨の発行と送金、NFTの保管場所(ウォレット)の作成までは、すべてPCでの手続きのみで完結でき、クレジットカードを作るときと似たような印象で、思っていたよりも簡単でした!
ただ、自身の口座やウォレットの場所を示すコードを保管しなくてはならなかったり、口座同士の連携に時間がかかったりと注意をしなくてはいけない場面もありました。
実際の口座の画面
口座の開設から、円を入金して暗号通貨を購入するまではおおよそ1時間程で完了。
(※開設方法や入金の方法によって所要時間は異なります)
MetaMaskウォレットの作成
仮想通貨とNFTの保管場所としてMetaMaskウォレットを作成。GMOコインで購入したイーサリアムを送金します。銀行口座にあるお金を、自分のお財布(ウォレット)に移すイメージです。
ウォレット作成時にはパスワードとして12個の英単語を保管しなくてはいけない場面があり、これを忘れると自分のお金なのに使えなくなるとのことで、少し緊張しながらスマホで写真を撮り、メモにも残しました。
NFTを購入へ
購入までの準備が整ったところで、NFTを探しにいざマーケットプレイスへ!
アートやゲーム、音楽まで様々なジャンルがある中で、気になるNFT を探していきます。
イーサリアムの取引額が1ETH=40万円ほどだったこともあり、0.01ETHと比較的お手頃な作品を選択しました。これは、PFP(プロフィール・ピクチャー)というもので自分のプロフィールなどに設定できるNFT。こちらを0.01ETH、約4,758円(※購入時のレート)で購入することに決めました!
NFTの購入にはガス代(手数料)がかかる!
購入画面を進めていくと、金額が足りていないとのアラートが!
調べてみると、NFTの購入にはガス代と呼ばれる送金手数料がブロックチェーンごとに設定されているらしく、今回の場合だと0.006660071Gwei (0.000000000006660071 ETH) が必要とのことで残高不足だったため、泣く泣く追加でイーサリアムを購入しました。
ガス代は時間帯によって変動します。日本は夜が比較的安いのだとか......。安い時間を狙って購入するのがおすすめみたいです。
購入後の使い道
ガス代の件もあって少し遠回りをしてしまいましたが、無事NFTを購入することができました。
早速購入したNFTを自分のSNSのプロフィールに設定。
NFTをアイコンにしてみると、自分がトレンドを先取りしていて、周りよりイケてるように感じ、優越感に浸ることができます(笑)
購入したアートはOpenSeaのアイコンとしても利用できるようです。
5,000円の買い物は安くないが、経験としては破格!
今回初めてNFTを購入しましたが、購入したNFTがどんな価値を持っているのかは正直わかりません。円換算すると5,000円ほどの買い物をしたのですが、実際手元にあるのは「プロフィール画像」でしかない......一般的な価値観からすると無駄な出費にも思えます。しかし、一方で新技術に触れることでとてもワクワクしました。
今後もっとNFTが一般的なものとして扱われるようになれば、今回の体験もコンビニで買い物するくらい、ごく普通なものになっていくのかもしれません。
NFTの活用方法や一般ユーザーのハードルをどう下げていくかなどの課題はありますが、最新動向に注目しながら、社内のNFTプロジェクトを進めていけたらと思います。
未来のWebビジネスはどうなっているのか、想像するだけで楽しみです!