WordPressプラグイン「MW WP Form」が開発終了!今後のフォームの導入について

2024.01.23

#IT TRENDS

多くのWordPressユーザーに愛され続け、圧倒的な利用率を誇ってきたフォーム作成プラグイン「MW WP Form」が開発終了とのアナウンスがありました。
カスタマイズ性も高く使いやすいプラグインであったがために、「えっ!どうしよう!?」と戸惑っている方も多いはず。「使い続けることはできるの?」「代わりにいいツールはないかな?」など、これからのために整理して記事にしたためることにしました。

開発終了のアナウンスについて

2023年9月ごろ、開発者であるキタジマタカシさんのX(旧Twitter)にて、開発終了に向けて動いていくという旨のアナウンスがありました。
ユーザー数が多いため開発者の判断のみでは完全なクローズが難しく、明確にいつになるかはまだ未定とのこと。 別の制作会社が必要最低限のメンテナンスや脆弱性対応を引き継ぐそうですが、基本的に新しいWordPressやPHPのバージョンに対応していく新規開発は行われないため、他ツールへの移行が推奨されています。

wp_form.png

このまま使い続けることはできるの?

プラグイン自体が今すぐに使用できなくなるわけではないので、動作環境をクリアしていれば動きます。
しかし、新しいWordPressやPHPのバージョンに対応するアップデートが行われなくなるということは、不正アクセスや個人情報の漏洩などからWebサイトを守るための最新セキュリティ対策を受けられなくなってしまうということです。

大きなトラブルに発展してしまう前に、早めに最適なセキュリティ対策を受けられるツールに移行して安全を確保したほうが良いでしょう。

では代替案として、どんなプラグインやツールがあるのか?
以下で候補を見ていきましょう!

他のプラグインを使う「Contact Form 7」

同じくWordPressの人気プラグインである「Contact Form7」です。

img_contact7.jpg引用:Contact Form 7公式プラグインページ

MW WP Formとも作り方が似ていて作りやすいです。(筆者的に)使いたい項目をプルダウンから選び、プラグインが自動で出力したHTMLにお好みのCSSを当てることができるので、カスタマイズ性にも長けています。

MW WP Formと大きく違うのは、「確認画面」が備え付けではないということです。
以下のプラグインを導入して新しい機能として追加する必要があります。

img_contact7_pg.jpg引用:Multi-Step Formsプラグインページ

これは実体験なのですが、機能追加プラグインを導入したけどうまく動作しなかった......なんてケースもありました。
サーバーやバージョンの組み合わせとの相性もあるかもしれないので、機能を追加したい時は、実際の環境でしっかりと検証をすることを推奨します。
「確認画面はなくても大丈夫!」という方は、特に心配なくお使いいただけると思います。

他のプラグインを使う「Snow Monkey Forms」

こちらも同じくWordPressのプラグインである「Snow Monkey Forms」です。

img_snowmk.jpg引用:Snow Monkey Forms公式プラグインページ

MW WP Formの開発者が配布しているプラグインで、WordPress5.0から標準搭載となったブロックエディタに対応しています。
ブロックエディタとは、実際に表示されるテキスト・画像・デザインなどを組み合わせながら投稿することができる機能です。
この機能を使って、視覚的にフォームを組み立てていくことができます。
MW WP FormやContact Form7とは異なり、デフォルトでシンプルなデザインが既に適用されているので、HTML/CSSを触らなくてもいい感じのフォームが出来上がります。

確認画面、完了画面も用意されていますが、MW WP Formのようにそれぞれにページが分かれずに遷移していく仕組みになっています。
例えば完了画面でコンバージョン計測をしたい場合には、「完了のメッセージが表示されたら」という分岐を加えて、条件に合ったタイミングでタグを発火させる工夫が必要です。
また、従来のクラシックエディタで使用することはできないようです。

無料で使える外部フォーム

2つの無料で使える外部フォームをご紹介します。
デザインのカスタマイズ性は高くありませんが、セキュリティ的にも安心なうえ、HTML/CSSに詳しくない人でも簡単にフォームを作成することができる優れものです。
どちらも専用ページが生成されるので、使用したいWebサイトに埋め込みタグを貼り付けるか、専用URLに遷移させるリンクを設置することによって活用できます。

Google Forms

Googleアカウントを持っていれば誰でも無料で作成が可能です。

img_googleform.jpg引用:Google Formsサイト

通常のお問い合わせフォームとしても十分に使用することができますが、アンケート用のフォームとして活用し、さらに回答を自動集計することもできます。
しかし、問い合わせるユーザーにファイルの添付を求める場合は、ユーザー側もGoogleアカウントを持っている必要があります。

formrun

Google Formsよりもデザインにこだわりたい場合は、formrunがおすすめです。

img_formrun.jpg引用:formrunサイト

さまざまな用途に合わせたデザインテンプレートが用意されており、お問い合わせ状況も細かく確認できるようになっています。
しかし、無料プランでできることは限られているため、「複数人で管理したい」「1ヶ月に受けられるお問い合わせ件数をもっと増やしたい」などの場合は、有料プランへの加入が必要となります。

まとめ

いかがでしたか?
プラグインも技術の進化や流行に合わせて変わり行くものなんだな、と改めて実感しています。
日頃WordPressに触れている身としては、愛着が湧いていて後ろ髪を引かれる思いですが、セキュリティよりも重要で大切なものはありません。 今後ほかの定番プラグインが開発終了となっても、スムーズに対処できるよう、常に広い視野を持ちアンテナを張り続けていかなくてはなりませんね。
この記事が今後の皆さんのフォーム選びのお役に立てれば幸いです!

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