Webサイト更新で修正が反映されない時の対策ポイントをご紹介!
2023.05.09
#Webサイト運用
Webサイトの運用サポートを行う中で最も多いお問い合わせが、「Webサイトを更新したのに、反映されない......」というお問い合わせです。
特に最近は、お客さま自身で更新できるWordPressやMovableTypeなどのCMSを使うケースも増えたので、更新中に「反映されない」と悩んでしまうケースが多いようです。
そこで今回は、Webサイトの運営初心者が必ず出くわす、「Webサイトに更新内容が反映されない時に覚えておいてほしい対策」をご紹介します。
1. キャッシュクリアで、最新の状態にリロードしよう!
皆さん、「キャッシュ」という言葉はご存知ですか?
ページの表示速度を速くするために、一度訪れたWebサイトのデータは、一時的にパソコンや端末に保存されます。これがキャッシュの仕組みです。
キャッシュをクリアしないと、端末は、最新の情報ではなく、古いデータを見に行ってしまいます。その結果、Webサイトが更新されていないように見えてしまいます。
ブラウザのシェア状況を見ると、Chromeを使っている方が多いので、今回はChromeのキャッシュクリア方法をご説明します。
Chromeには3つの読み込み対策があります
- 普通の再読み込み
- ショートカットキー:[Ctrl+R]
通常のリロード。運が良ければキャッシュが新しくなって、更新内容等が反映されることがあります。
- ハード再読み込み
- ショートカットキー:[Ctrl+Shift+R]
一時キャッシュを使わずにリロードするので、ほとんどの更新内容が反映されます。
- キャッシュの消去とハード再読み込み
- デベロッパーツールを使って削除二次キャッシュ。
(予備としてさらに保持されたキャッシュデータ)も消去してリロードしてくれるので、ほぼ更新内容が反映されます。
基本的なキャッシュは[Ctrl+R]でクリア可能です。
それでも直らない場合は、「キャッシュの消去とハード再読み込み」をおすすめします。
ムーンファクトリーでは、ほとんどのスタッフがこの方法でキャッシュをクリアしています。
- ショートカットキー[F12]で、デベロッパーツールを立ち上げます。
- 左上の丸い矢印マークをマウスで長押し、もしくは右クリックしてください。
- 表示された3つの選択肢のうち、「キャッシュの消去とハード再読み込み」を選択してクリックします。
2. まさかの、修正している箇所が違うというケースも......
キャッシュが原因ではないという場合、次に疑うのは修正中のページが間違っていないかどうかです。
別ファイルを修正していて、直したいページに反映されていなかったというケースはよくあります。
特にCMSの操作に慣れていない方は、似たようなページを修正していて気づかないということもあるので、修正しているページのURLや階層(ディレクトリ)が、確認しているURLと一致しているかどうか、
チェックすることをおすすめします。
また同じドメインでも、本番環境とテスト環境を間違えて確認していて、反映を確認できなかったということもあります。
落ち着いてチェックしましょう。
3. CDNを導入している場合、CSSや画像のキャッシュが特に強い
キャッシュでも修正箇所を誤ったわけでもない場合、サーバーに問題がある可能性もあります。
サーバーによっては通信負荷を軽減するためにCDNというキャッシュサーバーを経由し、ページを表示していることがあり、この場合はCDNのキャッシュをクリアしないと正しい表示ができません。
対策としては、時間が経過するまで待つか(大体1時間ほどで設定されています)、ご自身が更新者の場合は、読み込むファイルのURL指定の最後にパラメーターを設定して、最新情報を取得するという方法もあります。
CDNのキャッシュ使わずに読み込ませる方法
- imageファイルで設定する場合
<img src="images/moon.jpg?20230427">
- CSSファイルで設定する場合
<style type="text/css" href="css/moon.css?20230427">
ファイル名の末尾に「?+日付」を付けるだけで、ブラウザが新しいファイルとして認識し、最新情報を取得し直します。
WordPressではキャッシュをクリアするためのプラグインなども用意されているので、サーバーにCDNがついている場合は、CDNのキャッシュ対策が不可欠です。
4. MovableTypeでは全再構築忘れに注意!
MovableTypeを利用しているWebサイトでは、全再構築を忘れていて反映されないというお問い合わせが非常に多いです。
1ヶ所直したら、関係する別のページも合わせて直せるというのがMovableTypeで管理する最大の利点です。
ページの作りによっては、1ヶ所直しただけでは反映されないというケースもあるので、その場合は、すべてのページを最新の状態に再度書き出し直す機能「全再構築」を行うことをおすすめします。
全再構築の方法
MovableTypeの場合
PowerCMSの場合
5. 落ち着いて対応すれば大丈夫です
いかがでしたか?
私たちが20年ほどWebサイトのお仕事をしてきて、よくあるお問い合わせ事例をもとにご紹介しました。
「修正箇所が反映されない......」という問題は、急いで更新・修正する場合によく起きる問題です。
更新されないと大きなトラブルがあったのではないかと思われがちですが、よく見ていくと、案外原因はシンプルで、「修正箇所を間違えていただけだった」ということはよくあります。
焦っているときに限って、修正反映を確認できないことに四苦八苦するので、ぜひ落ち着いて、この対策を行っていただければと思います。
ムーンファクトリーではWebサイトの更新を代行する運用サポート業務も承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。